2006.06.19.PHP研究所、PHP文庫所収。著:近衛龍春。
内容の方は義宣を過剰に持ち上げるでも無く淡々と描いており、好感が持てます。一部「雪の峠」と被る部分も有りますが、川井事件のその後も描かれているので、同作品のファンでも楽しめるものと思います。
【総評】:読む前はIF戦記作家と思って馬鹿にしてましたが、結構抑えた筆致が良かったです。機会を見て「佐竹義重」も探して来よう。
佐竹義宣が主人公の小説なんですが、合戦で活躍するのは北城様と呼ばれるご隠居・義重ばっかり。何だか座りが悪いなぁと思っていたら、「佐竹義重」の続編だったんですな。粗筋──
常陸の戦国大名佐竹義宣が、家督を相続し、関が原の戦いで無念の中立策を採り、最後には秋田に転封されながらも近世大名に脱皮するまでを描く。
内容の方は義宣を過剰に持ち上げるでも無く淡々と描いており、好感が持てます。一部「雪の峠」と被る部分も有りますが、川井事件のその後も描かれているので、同作品のファンでも楽しめるものと思います。
【総評】:読む前はIF戦記作家と思って馬鹿にしてましたが、結構抑えた筆致が良かったです。機会を見て「佐竹義重」も探して来よう。
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あー。PHPの人物名系は案外悪くないですよねー。
ちょっとマイナーな武将の生涯を知りたいくらいだと特に。
ちょっとマイナーな武将の生涯を知りたいくらいだと特に。
2006/06/14(水) 22:21:08 | URL | by黒木竜 (#-) [ 編集]
仰せの通り。小官もこれまでPHP出版の人物伝は「島津義久」・「里見義堯」と買って来ましたが、どれもそれなりに良かったです。
PHP出版はビジネス歴史書のイメージが強いですが、最近は案外そうでも無いみたいですね。
でも、太佐順の「班超」はちょっとアレ(内容も散漫で詰まらなかった上に、文章に、点が、多過ぎ)でしたが。
PHP出版はビジネス歴史書のイメージが強いですが、最近は案外そうでも無いみたいですね。
でも、太佐順の「班超」はちょっとアレ(内容も散漫で詰まらなかった上に、文章に、点が、多過ぎ)でしたが。