生きてるだけで精一杯。
SS戦闘記録
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幕末藩主の通知表 2008.09.18.宝島社刊、宝島文庫所収。
 官僚出身と言う些か異色の歴史家・八幡和郎による幕末藩主総覧本。
 一読した感想は……「や、八幡さん逃げてーーーー!」

 「通知表」と言うだけあって、藩主が如何に忠誠心に厚く立派な人物だったか……なんて情緒面は内申書の方に任せ、只管「近代化に成功したかどうか」「領地を安定して経営出来たか」に特化して評価している。
 お陰で、幕末で最も忠誠心に厚かった悲劇の英雄・松平容保45点と低評価。表看板の忠義も「誰に対する忠義?」と一刀両断。ホントに孝明天皇に信頼されているなら、世界情勢を知らないで極端な意見を持つ孝明天皇に諫言すべきだし、家茂とは対立関係、慶喜とは微妙な関係じゃないか! と容赦無しです。斗南藩への移転も実は猪苗代との二択だったとか、斗南もむつ市の市街地で全然辺境じゃなかった、等々言いたい放題。かつて会津藩に対してこれほどまでに厳しい評価を下した商業出版物が有っただろうか?
 他にも、河井の「武装中立」策「中国のような軍閥割拠」と評して40点を付けたり、庄内藩三方領地替えを撤回させて幕藩体制を崩壊させた「倒幕の影の功労者」と皮肉ってみたりと、現在幕末界隈で多数を占める佐幕派のナイーブな神経をヤスリで削るが如き直言ばかりです。うーん、怒った佐幕派に刺されたりしなければいいんですがw 正に「早く逃げて!」状態ww Amazonの評価も散々過ぎるぜw

総評:文章は平易、一つの記事の分量も少なく、読み易い一冊です。幕府擁護一色の幕末史に疑問を抱いたら、是非読んでみて下さいw 評価は文句無しの☆☆☆☆☆。
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テーマ:歴史・時代小説 - ジャンル:本・雑誌



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