生きてるだけで精一杯。
SS戦闘記録
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 2012.06.10.文藝春秋刊、文春文庫所収。著:小前亮。

 モンゴル帝国と言えばジンギスカンと、その後継者の流れを追い、かつ耶律楚材大先生の活躍なんかを描いちゃったりするのが普通なんですが、これは視点を変えて帝国の西の果て、キプチャクハン国の始祖バトゥの西征をメインに描いてます。
 メジャーな時代でマイナーを描くという王道の歴史小説で、非常に面白かったです。ノブゴロド公国の姫君とか出して、ちょっとドライな恋模様を描いた創作も入ってますけど、飽くまで全体のダイナミックな動きを阻害しないレベルですし。
 主人公もバトゥ固定で読みやすく、個人的には、昨日の作品よりこっちの方が好きですね。

 ただ、に上げた本と同じくやっぱり解説がヒデエwww

「この作品のテーマは、なぜバトゥの西征が止まったかである…」→んな話じゃないですwww ただただ、バトゥが己の国を広め、守る話でした。もしかしたらクビライ主人公の続編にそんな話も有るかも知れませんけど、少なくとも、この作品のバトゥはモンゴル帝国の内紛を治め、さぁ自分の領土を広げるぜ!! で終わってます。つまり、歴史的には確かにここで打ち止めなんですが、作品的にはまだ西征は終わってないんです。当然、「西征が終わった理由」なんて書いて有りません。

「この作品はモンゴルと西側諸国の接触がメイン。もしもバトゥが主人公でなかったら、リグニッツァの戦いも報告のみで終わっていたであろう」→いや、この作品でもバトゥはハンガリー攻めを指揮しており、別働隊のリグニッツァ(世界史的には、ワールシュタットの戦い)に関しては、報告のみなんですが……あの、ちゃんと読んでます?

「そう言えば、世界に一番DNAを振りまいた種族は、チンギスハンとその一族らしい。この作品のタイトル『蒼き狼の血脈』の裏にはそんな意図が…」→だーかーらー、んな話じゃねえっての。途中恋仲になりそうだったヒロインとも、結局ナニもしないで別れてるくらいなんだから……

 一体全体、こんな酷い解説を書く奴は誰だー!? と厨房に飛び込む海原雄山ばりの勢いで名前を確かめたら、何と塚本青史センセでしたwwwwwwwwwww五石散()

【総評】:まぁ、解説なんて誰が書いても一緒だし、若手の作家にまで一々気の利いた解説者を付けてらんねーよと言う出版社側のフトコロ事情も分からなくはないんですが、これはひどいwww いっそ解説なしでお願いしたいです。読後感も悪くない、割りと面白い作品だったのに、全て台無しですorz
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テーマ:歴史・時代小説 - ジャンル:本・雑誌



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