生きてるだけで精一杯。
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meisyou
 2001.01.25.中央公論新社刊、ハードカバー。著:柘植久慶。
 「名将たちの決断」の続編。今回紹介している武将は以下の通り。
アレクサンドロス三世・大王
ハンニバル
ユリウス・カエサル
周瑜と陸遜
ウィリアム一世・征服王
サラディン(サラーフッ・ディーン)
チンギスハン
織田信長
豊臣秀吉
グスターヴ二世・アドルフ
フォン=ヴァレンシュタイン
ピョートル一世・大帝
プリンツ・オイゲン
フリードリヒ二世・大王
ナポレオン・ボナパルト
 「名将たちの決断」が、ネイとかウェリントンとか柘植氏の得意な近現代の将軍達だったのに対し、今回は全時代から満遍なく採用している。恐らく読者の要望に応えた結果だとは思うが、お陰で薄味になってしまっているのは否めない。
 特に、「周瑜と陸遜」の辺りは演義と正史がごっちゃになっていて、小官の如きヘタレ三国志オタでさえも見るに耐えない内容……他にも、ヴァレンシュタインの占星術マニアっぷりを肯定的に扱ったり(ヴァレンシュタインが占いでグスタフ・アドルフの死を予言していたとか、勘弁してw)、サラディンの項目ではサラディンを盛り立てる為にリチャード1世の軍勢を60万(当時のヨーロッパの生産力でその兵力を養うのはちょっと……)としてみた上に「アッコン大虐殺をやって聖地奪還に失敗! いやーいやーい」と事実の一部だけを繋げて誹謗するし(「アラブから見た十字軍」もそうなんだけど、どーしてイスラム贔屓の人達は「ハッティンの戦い」は喜んで取り上げるのに「アルスーフの戦い」(hp「戦術の世界史」より)は無視するんだろ? 「戦術で負けて戦略で勝った」と云う評価は、決してサラディンの不名誉じゃないと思うんだけどなぁ)とツッコミ所が多く、全体に不勉強感が漂う。
 逆に、ウィリアム征服王とかピョートル大帝とかプリンツ・オイゲンとか、マイナーな人物を取り扱ってる部分は面白いだけに、非常に残念。次の作品に当たる「悲劇の名将達」でも、マイナーな武将の伝記は面白いのだがメジャーな武将の伝記となると途端に在り来たりの百科事典的構成になってしまう……どうやら作家としての柘植氏の限界はこの辺りらしい。今後は柘植氏に代わってプリティ柘植氏の活躍に期待したい。
【総評】:まー図書館で見かけたら読んで見てw
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