生きてるだけで精一杯。
SS戦闘記録
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お留守バンシー 2006.02.25.メディアワークス刊、電撃文庫所収。
 著:小河正岳/イラスト:戸部淑

粗筋──
 舞台は19cイギリス。吸血鬼のブラド卿に仕えるバンシー・アリアは、長年の好敵手である老バンパイアハンター・ルイラムの襲撃から逃れるべく疎開したブラドに代わって城の留守を預かる。戦闘になってはお城が壊れてしまうと危惧した彼女は、一風変わった住人達と共にルイラムに如何に穏便に帰って貰うか四苦八苦する……。

 第12回電撃大賞受賞作品。
 先ず、舞台を「学校」ではなく19cイギリスに、ストーリーを「ボーイミーツガール」にせず「留守番」にし、しかも戦闘を如何に回避するか? と云う辺りに重点を置く辺りのアイデアは非常に秀逸。バトル物ばかりの金賞以下を引き離して大賞を授与出来た理由は、正にこの発想の逆転に有ったのだろう。作者の対電撃作戦の的確さには敬意を表したい。
 次いでキャラクター造形も、「メアリ・スー」に陥る事無くきっちり計算して配置されており、文章力・構成力と併せて素人離れした巧みさを感じる事が出来る。

 ……しかし、読んで面白いかと云うと微妙なんだよなー。
 ぶっちゃけ、「ライトノベル」と云うよりは「創作童話」みたいな感じで、ラノベ読みにはちょっと欲求不満が溜まる内容かも。勿論、出版社サイドとしては、此れをテコに新規の顧客層を開拓したいんだろうから、従来の顧客の意見なんざぺぺぺのぺーなんだろうけど。
 個人的には、そーゆーのは後発で苦戦しているファミ通文庫とかに譲ってあげて、電撃文庫はもっと10代青少年の(乃至は、精神年齢10代の三十オヤジの)奔放な性欲を受け止めるレーベルであって欲しかったんですがイヤですか、そうですか。
【総評】:帯に推薦文を寄せている深沢美潮センセの作品が好きな人なら気に入ると思うけど、それ以外の一般的電撃読者(ブギポ悪魔目録マンセー……って、これはこれで一般的じゃないかw)にはお勧め出来ない。新作家・新シリーズをお探しの方は、他の受賞作を当たられい。
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