生きてるだけで精一杯。
SS戦闘記録
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褐色の文豪 H18.01.30.文芸春秋刊、ハードカバー。著:佐藤賢一。

粗筋──
 ナポレオン戦役が終了し、王政復古が成立したフランスを舞台に、かつて『黒い悪魔』で主役をはった猛将デュマの同名の息子、即ち「三銃士」や「岩窟王」でお馴染みの文豪デュマの活躍を描く。

 「19cフランスの文壇を描く!」なんて云われると、テーマ性の強い重苦しい作品かと思われがちで、実際小官も発売当初は避けていたのですが……それはどうやら思い違いだったようです。
 読んで見れば、「文豪」でありながら戦争や革命と聞くや何処にでも飛びこんで行くデュマの破天荒な言動や、それに振り回される文壇の名士の姿がユーモラスに描かれており、愉快に読める一種の「文壇裏話」小説でした。特に、放埓なデュマとは正反対の謹厳実直な文士ユゴーが彼の言動に頭を抱えるシーンと来たらw 常識人としてユゴーに同情する事仕切りでした(^^;
 その一方で、フランス軍きっての猛将であった父親を尊敬して政治的・軍事的成功を渇望するが、なまじ文才が有るが故に何時まで経っても「文豪」にしかなれなかったデュマの悲哀は、その寂しい晩年と相俟ってなかなか切なく描けており、流石は佐藤賢一と唸らされました。この人、日本史畑に欲しいなぁ……浅田次郎辺りと交換しない? ダメ? じゃあデーモンこと童門センセも付けちゃおう。これならどうだ? 何ィ、まだダメだって? よーし、それじゃ出血大サービスでヤマフーも……(フェードアウト
【総評】:大きさの割りに気軽に読める一冊。暇な人は是非ご一読を。
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テーマ:歴史小説 - ジャンル:本・雑誌



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