生きてるだけで精一杯。
SS戦闘記録
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鑓の才蔵 2006.07.20.双葉社刊、双葉文庫所収。著:近衛龍春/イラスト:中川恵司。

粗筋──
 戦国時代に槍一筋で名を馳せた勇士・可児才蔵の半生を描く。

 近衛龍春フェア開催中です(嘘)

 先日読んだ「佐竹義重」「佐竹義宣」を書いた近衛センセイの新刊なんですが、自身の武勇に誇りを持ち、気に入らなければさっさと退転して悔いを残さず、新しい戦場で縦横に活躍する才蔵の人生は、今ひとつ盛り上がりに欠ける佐竹親子モノよりもカタルシスに満ちていて良かったです。

 また、こう云う個人的武勇に長けた武士を描く時には、ついつい天才忍者を付けて一介の武士には過ぎた知識を持たせ、歴史の流れに重要な口出しをしたように捏造したくなっちゃう(ex.『巧妙が辻』)ものですが、佐竹親子の時と同じく能力の不足を糊塗せず、解らない事は素直に「わしにはわからん!」と云わせている辺りは非常に好ましいです。

 アクションに関してはやや薄めですが、槍でぶっ叩きに来る足軽の動きなんかはなかなかリアルだと思います。ただ、「関ヶ原の鬼武者」と云うサブタイはちょっと言い過ぎだと思いますがw
 あと、ヒロインの印象が非常に薄いのも、人によってはマイナスかもしれませんが、小官としては無理にヒロインを出すよりはずっとマシだと思います。何せ、全国を股に掛ける才蔵に会わせるとしたら、従軍娼婦か出雲阿国しか居ませんからね……娼婦ヒロインが嫌いな小官には我慢ならんのですw
【総評】:近衛龍春らしい、飾らない人物描写が光る一冊でした。マイナー武人好みの人は是非ご一読を~(^^
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テーマ:歴史・時代小説 - ジャンル:本・雑誌



コメント
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可児才蔵ですか。「センゴク」にはチラッと主人公のライバルっぽい扱いで出てましたが、主人公にするとは。
時代はマイナー武人なのでしょうか?(笑
2006/08/01(火) 23:07:34 | URL | by黒木竜 (#-) [ 編集]
 あ、センゴク買わないと。

>時代はマイナー武人なのでしょうか?(笑
 戦国無双によって個人的武勇の再評価が始まったのかもしれません。

 ……まぁ、多分世間ではマイナー武人の十倍くらいの勢いでノブナガ本が出てるとは思いますがw
2006/08/02(水) 12:40:51 | URL | by軍曹 (#mQop/nM.) [ 編集]

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