生きてるだけで精一杯。
SS戦闘記録
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ジャストボイルド・オ’クロック 2006.09.25.メディアワークス刊、電撃文庫所収。著:うえお久光/イラスト:藤田香

粗筋──
 舞台は、人類が擬人化された家電と融合して暮らす事を余儀無くされた近未来。元「ヒーロー(企業の雇った正義の味方)」で今は歯牙無い探偵のジュードは、事件現場で知り合ったヒーローのエリカから、ウィルスの専門家であるカラコーム博士の捜索を依頼される。何でも、彼のウィルスが出回るのと前後して、ヒーローが自分の武器によって暗殺されると云う事件が起こっているらしいのだ。捜査を引き受けたジュードは何者かに命を狙われつつも犯人に迫るが、その黒幕は意外な人物であった……果たしてジュードの運命や如何に?!

 「悪魔のミカタ」や「シフト」のうえおセンセイ、遂に電撃に大復帰! 題材は何と萌えPCも吃驚の「萌え家電」!! 流行の題材を素早く取り入れる手腕は、流石悪魔のミカタでwinnyネタ(Borgネタかも)を取り入れ、シフトでネトゲを取り入れたうえおセンセイだけの事は有ります。各シーンごとの台詞のやり取りの切れも良く、今月の電撃文庫でも一番読み応えの有る作品である事は動かせんません。

 ただ、従来の作品に比べると今ひとつアピールポイントに欠けるきらいもなきにしも非ず。
 今回は偽悪的な主人公の性格からドタバタなラストシーンまで全てがライトノベル的予定調和に終始し、悪魔のミカタで見せたヒロインがいきなり死亡すると云う驚愕の展開や、シフトで見せた正義と悪の逆転と云ったサプライズ要素の欠如がなく、盛り上がりに欠けました。
 また世界設定やプロットも平板な印象が拭えず、悪魔のミカタで光っていた登場人物のカリスマ性や、シフトで展開された「.hack//」の十倍はリアルかつ楽しげなネトゲ世界と云った設定の面白味が見られませんでした……とゆーか、愛故に殺すってそれ何てエルザ・デ・シーカ?wwww
 また、ラストバトルを省略したのも痛いです。ラスボスにいきなり何の脈絡も無く弟が飛び出して来ただけでも盛り上がりに水を差すのに、戦闘まで飛ばしてしまっては折角のラストシーンも台無しです。一体どうやってあの場を纏めたのか? 主人公の器量が問われるシーンだっただけに非常に残念でした。
【総評】:新しい作品を書いても、神作品「悪魔のミカタ」と比べられてしまう(いやー、小官も悪いとは思ってるんだけどね……でもついつい本文中でもやっちゃった(^^;))のは辛いとは思うが、此処は敢えて強気で頑張って貰いたいと思う。「家電ライダー」、良いじゃないですか。編集さんが反対しても、小官は是非読んで見たかった。妥協しないで必ず再浮上して来て頂きたいです。
 評価は☆☆☆★★。
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テーマ:ライトノベル - ジャンル:本・雑誌



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