生きてるだけで精一杯。
SS戦闘記録
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ラブゆう 2006.10.30.集英社刊、スーパーダッシュ文庫所収。
 著:七月隆文/イラスト:みけおう

粗筋──
 普通の高校生・神田俊の元に、プレイしていたRPGのヒロインである女勇者ロザリー(LV.99)が飛び出した! RPGの中そのままに、箪笥を開け、壷を壊すと云うお約束な行動を取る彼女は、俊の事を婚約者と勘違いして一緒に住む羽目に……果たして二人の次元を越えた大恋愛の行方や如何に!?w

 所謂落ち物系で、「勇者が勝手に人の家の箪笥を開ける」と云う皮肉も、隣のお姉さんも、ツンデレな生徒会長も全部ステレオタイプ。はっきり云ってしまえば、オリジナリティ皆無の内容……なんですが、それでも笑ってしまうのは七月隆文の文章力・構成力のお陰でしょうか。
 毅然とした女勇者ロザリーの「かしこさ40」な行動には毎回吹かされましたし、お姉ちゃんの「俊君がニートになっちゃう!」や、ツンデレお嬢様の余りにあからさまなツンデレっぷり(そして、空振りっぷり)も最高でした。平凡な素材でも並べ方次第で立派なラブコメになるんだなぁと痛感しております。

 ちなみに、どーでもいいけど個人的には、勇者が他人の家の箪笥を開けたり壷を割ったりするのは、世界を救う勇者に与えられた特権と解釈しております。歴史で云うと、ヴァレンシュタインの「戦争税(またの名を、略奪免除税w)」みたいな。こう考えれば、魔王に挑む勇者が王様から100Gしか与えられないのも頷けます。即ち「後は切り取り勝手次第」と……まぁ、せめて軍票くらい置いて行けよと思わなくも無いですがw
【総評】:評価は☆☆☆☆☆。
 怪作「白人萌乃」シリーズを生み出したギャグ作家・七月隆文の力量が遺憾無く発揮された作品。ギャグ系ラノベに抵抗の無い人は是非是非御覧頂きたい(逆に「Astral」のしっとりした雰囲気や、「イリス」の電撃文庫正統派の筋立てが好きだった人にはちょっとキツいかも……)
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テーマ:ライトノベル書評 - ジャンル:本・雑誌



コメント
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戦争税のような勇者特権という捉え方に凄まじく納得しました。長年の疑問が腑に落ちましたよ。ドラクエの主人公だと大抵、王族と密接な関係にありますから。
2006/12/15(金) 23:31:53 | URL | by 李 荒宗 (#Z4cD5ATI) [ 編集]
>ドラクエの主人公だと大抵、王族と密接な関係にありますから。
 そうか、魔王退治は王族及び王室関係者にのみ許された特権的事業だったんだ! 魔王が出現する度に王家は大儲け……正に戦争企業家ならぬRPG企業家だっ(ぉ
2006/12/16(土) 11:27:41 | URL | by軍曹 (#mQop/nM.) [ 編集]

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