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SS戦闘記録
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城物語 2006.07.29.マッグガーデン刊、ブレイドコミックス所収。作:冨士宏

粗筋──
 時代は中世ドイツ、舞台は片田舎にある架空の古城モルゲンベルク城。突然この城の城主を命ぜられた貴族の私生児ミハエルは、反抗的な騎士や逼迫する財政等の山積する問題に呆然とするが、持ち前の知恵と勇気で苦難を乗り越え、徐々に騎士や農民の信頼を勝ち得ていく。しかし、彼の行く手には強大な隣国・アーヴェントベルクと知将フレーゲンが立ち塞がる……果たしてモルゲンベルク城の運命や如何に?!

 ……なーんて煽って置いてアレですが、このお話は此処で終了。掲載雑誌が廃刊して長い間お蔵入りになって居たんだそうで……うーむ、先が気になりますな。

 冨士宏は「ワルキューレの冒険」のキャラデザだが、このお話はがらっと作風を変え、舞台は華やかさなど皆無の中世ドイツ(「チン4唯一の知力100」こと名皇帝フリードリヒ2世の十字軍参加の騎士が壮年になっているくらいだから、1240年くらいか?)を舞台に、むっさい騎士が小競り合いを繰り返すという字面にすると物騒だがその実酷くのんびりした漫画に仕上がって居る。
 辛うじて従者のカール・ヴォルトが多分「実は女の子」でギャグや微量の萌えを担当しているが、物語が加速する直前で終わっている為余り活躍の場面は無い。個人的には、フレーゲンの妹ゲルトルーデ辺りとのミハエルを挟んでの三角関係も見て見たい気がしないでもなかったのだが。

 騎士の武器がメイスではなく剣ばかりだったり、酷いのになると歩兵兵器のハルバードを持って居たりと装備に関しては滅茶苦茶な所もありますが、全体的に田舎の城と牧歌的な騎士の戦いを良く描けていると思います。
 ただ、折角捕まえた相手の騎士を「報復は新たな報復を生み出すだけだ」とばかりに釈放するシーンだけは首を傾げてしまいました。そこはやっぱ中世なら身代金請求じゃね?? 十字軍からの帰路に有ったリチャード1世を捕まえ、15万マルクもの身代金をせしめたお国柄とも思えませんなぁw
【総評】:本人はのっけから「今更城や騎士なんてと仰るかもしれませんが……」なんて弱気ですが、読み終わって見れば現代でも十分通用するエンターテイメントでした。寧ろ、ファンタジー全盛の当時よりも、「300」とかで盛り上がってる現在の方が受けるかも? 是非続きを読んで見たいものです。評価は☆☆☆☆★。
<追記>
 どーでもいいけど、城の三騎士の一人・雷のグロープハイトが自分の剣の名前(デュリンダルテ、エスカリボルグ)を叫ぶ度に「ぴぴるぴぴるぴぴぴるぴー」と例の音楽が頭の中で鳴響いて困りました。
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